荷物預かりサービス「ecbo cloak(エクボクローク)」を運営するecbo株式会社の創業者である工藤慎一さんは、子どものころから人に喜ばれる商売は面白いと感じていました。最初のビジネス体験から起業のきっかけ、現在のサービスの成り立ちまでを伺いました。

初めてのビジネス体験は小学3年生、商売の面白さを実感

マカオ生まれで、両親ともに経営者だった工藤さんは、7歳のときに日本に来ました。親の商売する姿を見て育ち、お金を稼ぐだけでなく、新しい価値観の創造と、共感してくれた人をハッピーにする、そういう流れが小さい頃から面白いと思っていました。

小学3年生のとき、日本では1枚10円で売られていた遊戯カードゲームのカードが、中国では1枚100円で売られていることに気づきました。父親に儲けられる理由を説明して1万円を借り、日本で1万円分のカードを買って、夏休みに中国で売ったら14万円になりました。父親に1万円を返しても利益は13万円で、これが初めてのビジネス体験でした。

そのとき中国の人に大変喜ばれたことが強く印象に残っていると言います。必要なところに必要な物を届けることで、自分は稼げるし、人にも感謝されるし、商売は何て面白いんだろうと思いました。

その後、大学在学中にUber Japanの立ち上げ時期にインターンを経験し、非常に密度が高い時間を過ごすことができました。そこでやるべきことをやり尽くしたと感じ、次の選択として、転職、フリーランス、起業の中で一番わくわくするものとして起業を選びました。人が作ったプロダクトを広めるより、若いうちにチャレンジすれば、失敗しても取り返しもつくと思ったからです。

17.6万人のコインロッカー難民をゼロにしたい

荷物の一時預かりをビジネスとして考えたのは、カードゲーム売買の経験から、必要な物を必要な人に、必要なタイミングで届けられるプラットフォームを作れたら楽しいと思ったからです。2015年6月に創業しましたが、初めての会社経営で、プロダクトの作り方や資金調達の方法、事業計画など、わからないことがいっぱいでした。その中で最小限のリソースでプロダクトをどう作るか、自分のやりたいことを今のリソースでどうやってやるかを逆算して実現するかと考えて、一つずつ実行していきました。

最初は「ecbo storage(エクボストレージ)」という配送付きの倉庫サービスを運営していましたが、倉庫を借りたり物流をやったりとか、アプリを作ったり、ユーザーを獲得したりとやることは多かったが、資金は足りない。そこで、考え直して3年前に始めたのが「ecbo cloak(エクボクローク)」という観光客の荷物を一時預かりするサービスです。

会社のミッションは「世界中のモノの循環を滑らかにする」、ドラえもんの四次元ポケットみたいに、必要な物を必要なタイミングで必要な場所で利用できる、そういう世界を目指しています。

荷物を預けたいのに預けられないコインロッカー難民は、1日17.6万人と試算されますが、コインロッカーを設置するスペースには限りがあります。「エクボクローク」は街中にある店舗の空きスペースにコインロッカーと同等の料金で荷物を預けられる仕組みで、2017年1月に世界初のサービスとして立ち上げました。

※なお、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)緊急事態宣言の発令に伴い、荷物預かりサービス「エクボクローク」の今後の対応について以下お知らせします。

画像: ecbo cloak - promotion movie/プロモーションムービー www.youtube.com

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