「ひとりひとりの想いをつなぎ、挑戦に力を」というミッションを掲げ、個人投資家とスタートアップをつなぐプラットフォームを運営するイークラウド株式会社。サービスの特長や同社の考える社会的役割について、代表取締役の波多江直彦さんに伺いました。

投資には「ロマンとソロバン」の両方が大事

日銀の発表では、国内の個人金融資産は約2千兆円、そのうち半分の1千兆円余りは現金・預金です。政府は投資を推進しているものの、それほどシフトは進んでいません。波多江さんは個人投資家が投資しやすい環境を提供することで、眠っている個人資産の投資を促し、経済活性化やスタートアップ支援につなげたいと考えています。

株式投資型クラウドファンディングと相性が良い領域は大きく分けて3つあります。

1つ目はC向け領域で、実際に店頭で商品を目にする機会があるなど、個人投資家にとって身近に感じてもらえる企業です。メーカーが直接商品を消費者に販売するD2C、食品製造企業などが該当します。

2つ目はB向け領域で、投資により業界関係者の巻き込みを狙います。例えば、ゲーム業界向けのインフラを開発する企業が、株主としてゲーム業界の人を巻き込む。ライフエンディング事業に携わる企業が、ライフエンディングのエコシステムに関わる弁護士や不動産関係者を株主として巻き込む。企業・株主が一緒に事業を盛り上げていくようなかたちです。

3つ目がDeep Tech(ディープテック)と呼ばれる領域で、革新的な技術や研究開発により社会に大きなインパクトを与える製品・サービスを生み出す企業です。創薬や培養肉などが該当します。

それら相性が良い領域の中でも、イークラウドでは投資家に利益が還元できる可能性が高いスタートアップを選定しています。波多江さんは、「ロマンとソロバンの両方を見ています」と語ります。つまり、投資家が応援したいと思うストーリーを持つ経営者で、かつ財務的にも問題がない企業を専門チームが厳選し、安心して投資できるようにしています。

経営者の熱量をうまく伝える

さらにイークラウドでは、情報の非対称性を解消するためのコンテンツを質・量ともに充実させています。スタートアップへの投資では実績よりも経営者の熱量が投資判断材料になることが多いため、情報の伝え方には工夫が必要です。

例えば、がんの治療薬の資料を見ても、医療専門用語や難解な説明が多いため個人投資家の多くは理解できません。イークラウドでは技術を理解した上で、「細胞の増加を抑える特別な技術を活用してがん細胞が増えるのを防止します」と、ビジュアルを含めてわかりやすく紹介しています。さらに経営者の熱量が伝わるような動画も掲載し、そのスタートアップをより深く理解できるような材料を提供しています。

専門的で難解な事業内容をイラストや動画を活用しながら、わかりやすく翻訳して掲載することで、個人投資家に企業の魅力や取り組みを伝えやすくしています。もちろんリスク事項も漏れなく掲載します。

自分たちの役割は「スタートアップにとっての渋沢栄一」であること

新型コロナウイルス感染症の影響で、プロの投資家ではない個人が株式に興味を持ち、インターネットで手軽に投資を行う巣ごもり投資が増加しています。

アメリカではスタートアップ向け投資だけでも50兆円近くありますが、日本ではまだスタートアップ投資規模は1兆円以下です。個人がスタートアップに投資しやすい環境をイークラウドが提供することで、日本から新しい技術やサービスが生まれるきっかけになればよい。それがイークラウドの役割だと考えています。

イークラウドの課題は、投資家に対してリターンの実績を出すことです。M&Aで利益を還元できた事例がありますが、まだIPOの実績がないため株主と共にスタートアップを応援して上場までに至らせたいと考えています。モデルケースが生まれれば世間の認知度も向上し、さらなる投資につなげることができます。

最後に波多江さんは、自分たちの役割を過去の実業家に例えました。

「イークラウドを人で例えるなら、渋沢栄一のような存在でありたいと思います。渋沢栄一は、数多くの企業設立、経営に関わり、企業を支援しました。私たちも同じように、新しい何かに挑戦するスタートアップを支援する存在でありたいと思っています。」

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