企業のデジタルシフト、デジタルコミュニケーションを支援する中で、高い熱量で行動していく人材が少ない現状に危機意識を持ったという株式会社グランストーリー代表取締役CEO の越智敬之さん。起業のきっかけと人材育成事業「IGNITION」と、プラットフォーム事業「STORIUM」で何を目指すかを伺いました。

このままでは次世代により良い未来を残せないとの危機感から、次世代リーダーの育成と伴走支援を目的に起業

サイバーエージェントで大企業のデジタルシフトをサポート、博報堂でデジタルコミュニケーション戦略を担当した後、AOI Pro.(現AOI TYOホールディングス)、IDOMなどで新規事業開発、人事評価、組織開発などを経験した越智さんは、常に既存の領域に対して新しい枠組み、新しいビジネスを作る側で仕事をしてきました。

全てが順調だったわけではなく、保守的で新しいことには否定的な企業では、新しい事業提案が受け入れられないこともありました。逆に挑戦を良しとする企業風土で、いろいろなチャレンジがしやすい企業もありました。多くの経営者と会い、さまざまな経験をする中で、事業の成功と失敗を分ける要因は何だろうかと考え、得た一つの解が、情熱を持って取り組むことができる「熱量を持った人=活き人」の存在があらゆる挑戦の成功確率を高めているという観点でした。

大企業が新規事業を推進するためにアクセラレーションプログラムなど共創に向けた取り組みは増えてはきましたが、社会的インパクトにつながる好事例はまだそれほど多く生まれていません。そもそも新規事業には難しさはつきものですが、「あらゆる制約条件を乗り越え、高い志と熱量を維持し続けられる本気のリーダー人材があまりにも少なすぎる。このままでは、次世代にバトンタッチする頃にはこの国のあらゆる産業が消失してしまう」、そんな強い危機感と焦燥感を抱いてきました。

令和元年を迎えた2019年5月、「活き人が集う産業創造プラットフォームを通じて、次世代に希望と活力に溢れた幸福な未来を届ける」 との創業ビジョンに掲げ、株式会社グランストーリーを設立しました。

社会の変革には「活き人」の育成が必要

グランストーリーは、制約条件に囚われず、⾃らのあるべき姿から思考し⾼い熱量と⾏動⼒で⼈びとを惹きつけていくリーダーを「活き人」と定義し、彼らが有機的につながり・出会う機会を提供することで、あらゆる産業創造・企業のイノベーションやアライアンスを全力でサポートしたいと考えています。

企業ロゴは燈台と日の丸をモチーフにしています。「荒波が押し寄せる大海原の中を、逞しく航海し続ける『活き人たちの挑戦』を明るく照らしつづける存在でありたい。そしてこの国の次世代に少しでも幸福な物語を描き続けたい」という想いを込め、グランストーリーとの社名にしました。

現在の主要事業は、次世代リーダー育成事業「IGNITION」と、BtoBプラットフォーム事業の「STORIUM」の2つです。
「IGNITION」は起業家や企業の次期経営幹部などを対象とした、次世代リーダー育成を⽬的とした2カ月間の人材開発プログラムです。従来のようなビジネスに役立つスキルや知識を習得する研修とは違い、セルフマネジメントや、自分の内面と深く対話する時間、チームと心を一つにすることを体感するワークショップ、自らを鼓舞し他者の心を動かすスピーチトレーニングなど、次世代リーダーに求められる本質的な「在り方・活き方」を体感的に習得できるのがIGNITIONの特徴です。

第1期は2020年2~3月、第2期は8~10月に開催しました。コロナ禍の影響もあり、第2期はオンラインとオフラインを混合したプログラムとなりましたが、受講者から「他者との相対評価に囚われず、自分由来のあるべき方向性を見出した」「社会と自分のあるべき関係性・意識の向け方が大きく変わった」など、多くの高評価を得ました。

「STORIUM」は新産業創造を⽬指すスタートアップ・大企業・ベンチャーキャピタルのキーパーソンたちが共創を⽬的につながる企業と企業のSNSのような新発想のプラットフォームです。企業の今を伝えるストーリーが新たな共創に向かうストーリーを生む、そんな願いをこめてSTORIUM(ストリウム)と名付けました。現在はPMFのフェーズで、一部の企業に限定し、クローズドβ版として無償で運用していますが、正式版のリリース後は有償サービス化を予定しています(2021年3月下旬
予定) 。

株式会社グランストーリー代表取締役CEO の越智敬之さんが登壇するウェビナー「DT Webinar~VUCA時代における働き方~」を2月24日(水)に開催します。ぜひご参加ください。

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