「AIR Design」は、AIを活用して短期間で高品質なデザインを提供することができる、デザイン提供ソリューションです。デザイン業界の構造を変えていきたいと語る、株式会社ガラパゴス 代表取締役 中平健太さんにお話を伺いました。

ディープラーニングがクリエイティブを自動化する

株式会社ガラパゴスは、中平さんがコンサルティング会社に勤務していたときの同期3人で、「最先端の技術に寄り添いながら人類の進化に貢献する」を理念に掲げ、2009年に立ち上げました。自動車メーカーや家電メーカーなどに対するシステム改善コンサルティング業務の経験が、のちの事業につながっています。ちなみに“ガラパゴス”という社名には「独自の進化を遂げる」という思いを込めています。

会社設立から7年ほどは、Webサイトの制作、スマホアプリの開発を中心に行っていましたが、2015年12月にAIのディープラーニング、GANという技術に出会い、自分たちがずっとやってきたクリエイティブを、AIによって自動化できる技術が出てきたのかもしれないと考えました。当時AIという言葉はそれほど一般的でなく、ディープラーニングのエンジニアもいなかったので、社内での育成から始めました。

デザイナーの思考プロセスを可視化して標準化、AI化する

デザイン業界は標準化や自動化が全く行われておらず、まだまだアナログな世界です。手作業が多く、給料も安いことからデザイナー人口も減っています。業界の根本を変えないとどんどん疲弊し、負のスパイラルに入っていくと感じていました。

例えばロゴを作ってくださいとお願いすると、まずはアイディアを膨らますためにネット検索を手作業で行い、設計も手書き、最後のデータ化もIllustratorで手作業と、ロゴ1個作るだけで何時間もかかってしまいます。ここに対し、「デザインは科学、サイエンスである」という提案をしていきたいと考えました。

マーケティングクリエイティブ提供サービス「AIR Design」では、デザイナーの頭の中を可視化して標準化し、AI化することに成功しました。従来5時間かかっていたロゴ制作が15秒、1200倍の速さで作ることが可能です。

世界中のクラウドソーシングのロゴ情報から、AIが自動で設計をしてくれます。フォントや色の情報、モチーフの形状も過去400万個からリコメンドし、これらをインプットすると、AIが一気に数千パターンを自動で描画します。最後は人間のセンスで選びます。さらに名刺や看板のモックアップを自動で作成することができます。

現在は月に2万個のロゴを作成、625人分の生産量をたった5人のアルバイトで運用しています。スピードだけでなく、クラウドソーシング上のロゴ作成コンペにおいて実際に提案したところ、デザイナー1.4%の勝率に対して、AIR Designは3.5%の勝率となっており、クオリティにおいても評価されています。

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