時代の変化をしっかり捉え、日本や東南アジアの起業家にシード・アーリーステージで出資することを通じて、あるべき社会の実現に向けたGood Impactを生み出していきたいと、ジェネシア・ベンチャーズの代表取締役 田島聡一さんは考えています。

スタートアップと大企業の連携がビジネスを大きくする

あるべき社会に向かっていく上では、スタートアップが持つイノベーション志向と、大企業が持つ業界知見や影響力を互いに持ち寄り、リスペクトしあって協業していくことが必要です。大企業を中心に、オープンイノベーションへの取組みを強化していく中で、スタートアップを応援し、連携することを目指す大企業やCVCが増えていますが、お互いの強みを理解し、協業することができれば、加速度的にビジネスを大きくすることができます。

CVCにとっては、事業を成功に導く可能性の高い、優秀な起業家に投資することが重要ですが、優秀な起業家であればあるほど、CVCの意思をしっかり見ています。俺たちはこういう社会を作りたいけど、あなたはどうですかと問いかけられたときに、どこへ投資したいかわからない、何をしたいかわからないでは、当然ながら選ばれるCVCにはなり得ません。だから「明確な目的と強い意思をもったCVCを増やす動きを今後は増やしていきたいと思っています」と田島さんは語ります。

ビジョンの実現のために投資する

持続可能かつ世の中に大きなGood Impactを与える産業やサービスを実現するために、ジェネシア・ベンチャーズが投資判断する上で大切にしているのが、以下のポイントです。
「世の中の普遍的な進化のベクトルに沿っているビジネスか」
「ステークホルダーごとの提供価値に応じた、適正な対価の配分に向かうビジネスか」
「課題解決の対価として、データの集約ポジションがとれるか、またその集約データがビジネスのさらなる厚みにつながるか」
「世の中の普遍的な進化のベクトルの大きさとスピードを最大化させる経営チームかどうか」

「スタートアップにはVC、中小企業には銀行がある。しかし、マーケットサイズはそれほど大きくはないが、世界中の人々を幸せにできるであろうサービスやソリューションを提供する、いわゆる社会起業家に向かうリスクマネーが少ないと感じています。ここ数年で、クラウドファンディングやソーシャルインパクトボンド(SIB)などの資金供給手段が増えてきたが、将来的にはここにもっとお金を流通させる仕組みや、この領域でチャレンジする人を応援する活動も実施していきたい」と田島さんは語ります。

社会起業家は儲からないという風潮に対して、「ビジネスを持続させ、世の中に大きなGood Impactを与えるためには、適正な利潤を得るべき。欧米では社会起業家やNPOが高所得者という例はいくらでもある。日本でもそのように意識が変われば、儲からない投資という印象も変わる」と田島さんは語ります。

VCにとってはファイナンシャルリターンとビジョンは両輪ですが、お金を集めるためだけにビジョンを用意しても透けて見えます。だからこそ、心の底からビジョンに共感できるチームが必要で、チームの一人ひとりがビジョンに対して心の底から共感できるチームであることが、VCとしてとても大きな強みになります。

「私たちはお金をお預かりしているベンチャーキャピタルとして、当然ながらキャピタルゲインの最大化を追求しますが、私たちにとっての投資は、「すべての人に豊かさと機会をもたらす社会を実現する」というビジョンを実現するための投資であり、得られるキャピタルゲインは、そこに少しでも近づけることへの対価を得るという発想でいます。SDGsやCSVなどのキーワードがこれまで以上に注目され始める中、今後起業家もそういった思想が強まるだろうし、VCもこういう思想がないと起業家に選ばれなくなっていくのではないでしょうか」と、田島さんが考えるこれからのVCの役割について語ってくれました。

This article is a sponsored article by
''.