リファラル採用を活性化するサービス「Refcome(リフカム)」を提供する株式会社リフカム代表取締役の清水巧さんに、サービスの概要や今後の展望について話を伺いました。
人材採用は企業の成長にとって必要不可欠。しかし、多くの企業が「採用単価が高い」「応募が来ない」「入社してもすぐに辞めてしまう」とった課題を抱えています。そこで近年注目を集めつつあるのが「リファラル採用」という手法。社員からの紹介によって、よりマッチする人材を採用できるのです。
しかし、リファラル採用を導入するには社内制度の整備や募集ポストの周知、候補者の管理など多岐にわたる業務が発生します。Refcomeはこれをクラウドによって簡単に管理することで、リファラル採用を活性化するサービスです。
リファラル採用に関するサービスは次々と競合が現れている状況ですが、採用だけでなく、社内のエンゲージメントや活性化に主軸を置いていることがRefcomeの強みであると清水さんは話します。
「制度はあっても、紹介したくなる会社でなければうまくいかない」と考え、社員の満足度の向上や自慢したくなる企業文化の醸成に対してもアプローチするのがRefcomeの大きな特徴の一つです。
清水さんは、もともとスタートアップ向けの採用サービスを提供していました。しかし、「スタートアップであればメンバー全員が採用のために動くのに、会社が大きくなり人事部ができた途端にメンバーが動かなくなる」という状況を疑問に感じ、メンバー全員で採用し続ける体制を維持したいと考え、Refcomeの開発に至ったといいます。
サービス開始当初から反響があり、現在では大手飲食店やITメガベンチャーをはじめとして約500社のリファラル採用を支援しています。
Refcomeを導入したことで経営者からは、「単純に良い人材を採用できるということだけでなく、“紹介したくなる会社”のための社内改善を実現できた」という声を多くもらう、と清水さんはいいます。さらに「採用するだけでなく、入ったあとに活躍してもらうことまでを視野に入れた経営者からは、とても重宝していただいている」と、社内改善を含めた企業の成長への貢献を実感しています。
最後に、「今後も制度や社内文化に対して“紹介したくなる会社作り”の支援に力を入れていくことを重視する」と清水さんは強調します。採用のための社内広報がもっと簡単にできるような機能や、社員同士が気軽に褒め合えるような仕組み作りを、それぞれRefcomeを利用して実現していきたい、と意気込みます。