「Recouture(リクチュール)」は、既製服のデザインを自分好みにカスタマイズして「100%大好きな服」に変えられるサービスです。事業を立ち上げたのは、洋服が大好きだというRecouture株式会社 代表取締役の高橋渚さんです。高橋さんに事業のアイデアを生み出したきっかけやサービスの魅力について伺いました。

「理想の一着をお届けしたい」という熱意から起業

高橋さんは、とにかく洋服が大好きで、学生時代には渋谷109で販売員として活躍していました。当時を振り返ると、ファッションはコンプレックスを隠す手段であり、理想の自分になるための鎧だったと言います。

日々接客をする中で気づいたのは、「ワンピースのウエスト位置がちょっとだけ合わない」とか「襟がVネックだったら首回りがスッキリ見えるのに」といった、服は素敵なのに試着してみたら「ここだけ」がイメージと違っていた、という体験をするお客様がたくさんいることでした。

その時に、「自分と同じように、服になりたい自分を投影して服を探しに来る女性に対して、理想どおりではない部分を変えることで理想の一着をお届けしたい」と強く感じました。

高橋さんは、その夢を実現するために、新卒で総合商社へ就職し、アパレル業界でのビジネスや繊維製品の生産に従事しました。その後、社内コンペで既製服をカスタマイズする提案をして優勝し、2年間、社内ベンチャーという形で事業化に向けた活動を展開しました。POPUPではお客様から好評を博し、事業自体は順調に進捗していきましたが、2020年にコロナ禍での緊急事態宣言が発出されたことで、リアル店舗に関わる新規事業を停止することになり、社内での継続が頓挫。高橋さんは事業を続けたいという思いから、会社へも相談し、退職して起業する決断をしました。

従来のサイズ直しではできなかった「デザインのカスタマイズ」を実現

Recoutureは、既製服のデザインを自分好みにカスタマイズできるサービスです。例えば、店頭で気に入った洋服を見つけて商品を試着した際に、全体は良いのに襟や袖などのパーツやディテールのデザインが自分に合わないと感じたとします。その際に、アプリでQRコードを読み込むと商品の仕様情報にアクセスができ、襟の形や開き具合などを自分の好みに合わせて調整できます。

完成したデザインをバーチャル試着で自分に似合っているかを確認し、理想通りに着用できることを確かめたうえでオーダーできる流れです。アプリは現在開発中で、MVP版の近日リリースを予定しています。

従来のサイズ直しとの違いは、裾上げ、丈詰めといったサイズ調整だけでなく、全体のバランスを含めて細かくデザインを調整できる点にあります。例えばワンピースのデザインはそのままで丈だけ短くしても、ウエストの位置が合わないとバランスが悪くなり、満足できない仕上がりになってしまいます。着用時のシルエットやデザインを含め、どうよく見えるか、素敵な自分になれるかを追求することで、自分が着たときにしっくりくる、理想の一着を実現できるように工夫しています。

誰でも理想の一着を手に入れられるようにサポートする仕組みづくり

カスタマイズの仕組みを提供するだけでなく、デザインや細かい仕様のイメージがなくても理想の一着が叶えられるようサポートできる仕組みを整えています。高橋さんは、「自分で似合う・似合わないはわかっても、似合わなかった時にどう変えたらよいのかまでデザインを詳細に言語化することは難しいと思います。そのため、お客様のなりたい方向性や理想のイメージがわかれば、あとはRecoutureが似合うを実現できるよう、サポートしています。お客様の理想が漠然としていても、それをスタッフが引き出す接客や汲み取りサポートで、どなたでも使って頂けるようなサポート力や仕組みがつよみです。」と話します。

Recoutureでは、既にカスタマイズしたユーザー(カスタマイザー)の変更事例を参考にしてオーダーできる仕組みを提供しています。骨格、身長、その他お悩みのパーツ別などに、同じ悩みを持つユーザーがお直ししたデザインを購入でき、同じ悩みを持つからこそ共感できる「かゆいところに手が届く」デザインが手に入るというCtoCのサイクルを生み出せるようになっています。

また骨格診断士などの資格を持った専門スタッフがデザインのアドバイスを行う「似合わせサポート」もつよみとしています。

一人ひとり、似合う正解が違うという考えに基づき、お客様が自分の理想とするデザインを言語化できなくても、「好き」をベースにして「似合う」を叶える、理想の一着を届けられるようにサポートする仕組みを提供しています。

(後編へ続く)

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