情報を取捨選択して手に入れることが当たり前の時代になって、コンテンツを配信するだけでなく、コミュニティを作ってリッチな顧客体験を提供することが求められています。コアファン向けに「自社型配信プラットフォーム」を気軽に作れるのが「LITEVIEW」です。LITEVIEW株式会社代表のLEE KUNWOO(イ・ゴヌ)さんに、起業の経緯と新しいコンテンツ流通にかける思いを伺いました。

コンテンツ流通の分野で起業

韓国出身のLEEさんは、大学卒業後にサムスン電子でエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、人事、マーケター、リサーチャーなどの幅広い業務を経験しました。
ヨーロッパ、中国、日本での海外勤務で見聞も広がり、30歳を過ぎてセカンドキャリアを考える中で、また学びたいという気持ちもあって会社を辞めて、東京工業大学大学院へ進学しました。

日本におけるデジタルコンテンツに可能性を感じたLEEさんは、「Pull your Idea & Talent(あなたのコンテンツを、世界に届ける。)」を掲げて、Pulit株式会社を2015年に立ち上げます。コンテンツ流通に関する技術の特許も取り、日本と韓国の投資家から資金を調達し、順調なスタートを切ります。

「日本には人を応援して支え合っていく文化があり、とても住みやすい国だと感じました。韓国やアメリカは、どちらかというと自分自身が頑張って何かを勝ち取っていくような感覚が強い文化なので、そこは大きな違いを感じています。日本はベンチャーが育ちにくいなどといわれますが、私はそういったことは全然感じていません。むしろ、いろいろな方に応援してもらっていると感じます」

起業時のビジネスモデルは、放送局や出版社などのメジャーコンテンツプロバイダーへのメディアレップで、企業が持つコンテンツを広告と合わせてさまざまなメディアに配信する事業を行っていました。

ところが、2020年頃からコロナ禍の影響もあって、外資系大手を中心に自社でエコシステムを持つようになり、外部へのコンテンツ配信を行わない方向にシフトしていきました。そこで、コンテンツプロバイダーを中心にしたビジネスではなく、個人クリエイター向けビジネスに転換していきました。

そして新たにスタートしたのがコンテンツ販売プラットフォームサービス「LITEVIEW(ライトビュー)」です。2022年5月には本格サービスインに合わせて現社名に変更しました。

LITEVIEWのメディア革新性

メディアの状況は、これまでのマスメディアを使った広告からYouTubeなど個人がコンテンツを配信する方向に移行しています。企業も情報やコンテンツをただ配信さえしていればモノが売れた時代ではなくなっています。配信してそれで終わりではなくて、コアなファンを囲い込むインタラクティブな会員限定のプレミアム感を提供する必要があります。

コンテンツを配信するだけでなく、コミュニティの運営はビジネスにおいても注目されているマーケティングの一つです。これまでのメディアはプラットフォーマーが目立っていましたが、LEEさんにはむしろクリエイターにスポットライトを当てたいという思いがありました。独自の配信サービスを気軽に作れるLITEVIEWは、クリエイターを一気通貫で支援することで、コンテンツの中身に集中することを可能にします。

オンラインサロンなどのようにクローズドなコミュニティサービスにもLITEVIEWは強みを発揮します。動画配信であっても例えばラジオのようによりコアなファンに向けてコミュニティを醸成できるのが特徴です。そしてこの流れはおそらく不可逆的なものになることでしょう。

コンテンツ配信をより手軽に低予算で

コンテンツを作る側よりもプラットフォームが強い現状を打破して、クリエイターが安心して制作して、しっかりと収入を得られる環境を作っていきたい。そんな思いから、クリエイターが独自の配信サービスを簡単に設計できるのがLITEVIEWの特徴です。

LITEVIEWは初期費用・手数料0円で、誰でもすぐに「自社型配信プラットフォーム」を開設できるサービスです。コンテンツの登録、料金設定、アプリ・サイトのデザインはすべてノーコードで自由に設定・管理することができます。5カ月間のフリープラン(有料会員数100人、売上総額5万円まで)も用意されています。

「LITEVIEWはクリエイターだけでなく、法人利用でも自社アプリとWebサイトを短期間かつ費用を抑えて作ることができることが強みです。自社プラットフォームを使ってコンテンツ配信を始めようとすると、初期費用に数千万円から数億円必要になる場合もあります。それを手軽に、かつ自社開発と同等のクオリティで実現するためのサービスです」

必要に応じて機能を選んで追加することができ、予算は自社開発の場合と比べて1/200程度、他社のSaaSと比較した場合でも1/3程度に抑えられます。また、開発期間は最短3日程度と非常に短期間で制作でき、クリエイティブ強化やマーケティング強化にリソースを割くことができることが強みだとLEEさんは言います。

「例えば、社内ベンチャーで何か検証したいビジネスモデルがある場合、そのために巨額の費用をかけてアプリやWebサイトを開発するのは難しいと思います。そのような場合に、LITEVIEWで必要な機能だけ設定すれば、スピーディーに開発できます」

(後編へ続く)

This article is a sponsored article by
''.