車やバイクなどの大きな買い物や、大学や資格取得など高額な費用を払って新しいチャレンジをするときに、自分にとって最適な銀行ローンを見つける手助けができないか。クラウドローン株式会社 代表取締役 村田大輔さんは、そんな使命感から銀行個人融資のプラットフォームを立ち上げました。創業の経緯とサービスの特長を伺いました。

ローンに特化したフィンテックサービスを立ち上げ

クラウドローンの設立は2018年、フィンテックという言葉が日本国内でも本格的に使われるようになった頃です。多種多様なフィンテックサービスが出てきて、投資や決済が便利になっているのに対して、個人向けローンをメインにしたプラットフォーマーやアプリがないことに、村田さんは気づきました。

毎年、年間1000万人が住宅ローン以外のローンを利用しているマーケットでは、オンラインでも、ある程度まではローンの情報収集はできますが、「自分に合った、今使える条件のローン」を調べる手段は今までは存在していませんでした。結果として、高い金利でローンを契約してしまうなど、ローン選びを失敗している方人がたくさんいます。そこで、個人に最適化させていくプラットフォーマーがいてもいいんじゃないかと思ったのが起業のきっかけです。

もともと電力系通信企業や某ネット銀行に勤めていた村田さんは、スタートアップ2社を経て、クラウドローンを創業しました。起業は今回が2回目で、2015年にクラウドソーシング事業nutte(ヌッテ)を共同創業したのが1回目です。そこで、たくさんの起業家とのつながりもできて、いずれまた to Cの領域でもう一度チャレンジしたいと考えるようになりました。

その後、オンライン接客型不動産のietty(イエッティ)に参画し、会話型接客コマース導入に関するコンサルティングを担当しました。その仕組み自体をBPOし、人材や車販売などの複数事業のチャット運用立ち上げをしていましたが、その内の1社の消費者金融事業のサポート対応をしていた中で、その会社のトラクションが圧倒的に高い(発話数が多い)という重要なインサイトを得ることができました。借り先を探している人、困っている人がこんなにも多くいることに、マーケットの大きさと解決策がないことを感じました。お金を借りる不安を解消して、自由に賢くファイナンスを利用できるサービスを提供できないかと考えたことから、個人向け融資プラットフォームの構想は生まれました。

手間なく賢くファイナンスできるマッチングプラットフォーム

クラウドローンは、貸し手である銀行と借り手である個人を、オンラインでつなぐマッチングプラットフォーム「CrowdLoan(クラウドローン)」として、Embedded Finance(埋込型金融)を提供しています。ユーザーは何にどれくらい使いたいか、今までの借り入れ実績などの情報を登録します。すると、提携の保証会社2社が事前審査を行い、これを通過したユーザーのみを対象として、提携銀行から借りられるローンの提案が届きます。本来なら銀行は申し込みを受けてから、保証会社に審査を連携しますが、その流れを逆にし、提携先の銀行のために審査を一括でまとめて対応しています。そのため「借りられるローン」の中から比較申し込みができるようになり、スピード感のある回答が得られるようになりました。

画像: 手間なく賢くファイナンスできるマッチングプラットフォーム

ユーザー登録は毎月約2000件、2020年1月のサービス立ち上げ以降、累積で4万3000件の依頼を超えています。車やバイクの購入など大きな買い物、教育資金やリフォームなど、クレジットカードでは対応できない個人向けローンの領域に銀行ローンをつないでいます。その結果、低金利で利用できるマイカーローンの依頼が最も多くなっています。さらに、歯科矯正やインプラントなどの自費治療に必要な費用や、不動産賃貸の敷金・礼金や引っ越し費用、教育資金、ペットの医療費、お葬式費用、楽器などに用途が広がっています。

国内21の銀行が参加しており、さらに多くの銀行が参加の準備を進めています。ユーザーは無料で登録ができ、クラウドローンは提携銀行への送客手数料でマネタイズしています。クラウドローンを通じて、銀行ローンの借り手と貸し手をつなぎ、すべての人をお金の悩みから解放し、経済的に自由に人生を選択できる社会の実現を目指しています。

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