スマホ完結型のクレジットサービス「CREZIT」は、低金利・少額の融資が、スマホで簡単に受けられるサービスです。Crezit株式会社 代表取締役の矢部寿明さんは、「個人が自分の信用情報を確認するのが難しい現状を変えていきたい」と考え、金融やファイナンスのキャリアを積んだ上で、新たな金融サービスを開発しました。

学生時代のケニア滞在と支払い遅延の体験が創業に影響

2019年3月に創業したCrezitは、主に個人向けのモバイルクレジットサービス「CREZIT」を展開しているスタートアップです。学生時代から国際開発の分野に強い関心を持っていた矢部さんは、交換留学やNGOでのインターンなど、海外でさまざまな活動してきました。特に約1年間滞在したケニアでは、テクノロジー企業が金融サービスを再発明して人々の生活を豊かにする姿を見て、金融とテクノロジーの組み合わせに可能性を強く感じました。

ところが、ケニア滞在によりクレジットカードの支払いが遅れたことから、銀行から信用力がないと判断される経験をしました。その影響は少なくなく、卒業後に就職して安定収入を得てからも、新規にクレジットカードを作れない、引越しの際に家賃保証の審査に落ちてしまうなど、金融機関からのサービスを受けられなくなり愕然としました。

それらの経験から、国内の金融市場、特に判断基準が明確でなく、審査に落ちた理由が不透明な与信のあり方に対して課題感を持つようになりました。外資系メーカーやECプラットフォーム企業などで金融系商品開発や融資事業の経験を積んだ後、課題を解決する方法として新たな金融サービスを作ろうと思ったのが創業のきっかけです。

スマホ完結、フリーランスでも借りられるクレジットサービス「CREZIT」

モバイルアプリ「CREZIT」は、スマホ完結で低金利・少額の融資が受けられるサービスです。3カ月は利息なしで借りられ、利用実績が優良だと借入上限額が上がります。従来のような審査や窓口での手続きが不要で、必要なときに必要な分だけ借入できるのが特徴です。独自のスコアを算出し、これまで不透明だった自身のリスク評価を確認可能にしています。

従来型の融資基準では、勤務先や収入によって信用度を判断します。しかし現在は、転職が当たり前になり、フリーランスや個人事業主が増えてきました。どんどん人々の働き方が変わってきているにもかかわらず、金融機関が変われないため必要な融資を受けられずに機会損失している人もいます。「CREZIT」を、そのような課題を解決するサービスとして位置付けています。

BtoCの経験を活かしてBtoBtoC分野へ参入

「CREZIT」で得たシステム開発経験や運営ノウハウをもとに、今後は法人向け事業へも参入します。具体的には、金融サービス構築に必要なシステム基盤やオペレーションを提供するサービス「X Crezit」を展開する予定です。

企業が金融機能を持つためには金融業のライセンスや与信システム開発などが必要で、多額の資本や企業体力が必要でした。しかし、「X Crezit」では、金融業のライセンスを取得しているCrezitが、企業に成り代わり実際の貸し手となり導入ハードルを下げて、必要な機能をSaaSとして提供することで、既に金融商品を販売している百貨店や多くのユーザを抱えるプラットフォームを運営するIT企業が、自社ブランドで簡単に金融サービスを作ることを実現します。

「X Crezit」により、今まで金融サービスを手掛けていた銀行や信販会社から、ユーザー情報と行動履歴を持つ企業へとプレイヤーが変わる可能性があります。企業が顧客との接点を強化するために金融サービスを開始することで競争が進み、エンドユーザーにとってもより良い商品が多く生まれるはずです。金融サービス構築に必要なシステム基盤を必要なときに提供する「Credit as a Service」を進め、新しいファイナンス体験を提供していきたいと考えています。

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