新型コロナウイルス感染症の影響でリアルの場でのやりとりが難しくなる中、オンラインでのつながりがより重要度を増しています。スタートアップと大企業・ベンチャーキャピタルのキーパーソン同士がオンラインでつながり出会う 「STORIUM(ストリウム)」の可能性と今後のビジョンについて、開発元である株式会社グランストーリー代表取締役CEO 越智敬之さんに伺いました。

「出会うべくして出会う」 計画的偶発性・セレンディピティの創発を目指す産業創造プラットフォーム

STORIUMは、提携先を探したり資金調達を実現したいスタートアップ、オープンイノベーションを果たしたい事業会社、成長期待のあるスタートアップに投資したいVCをオンライン上でつなぎ、ビジネス機会の創出を支援するコミュニケーションサービスです。ユーザーは興味を持った企業をフォローし、必要なときに素早くコンタクトが取れるので、タイミングと機会を逃さずコラボレーションに向かうことができます。

従来、スタートアップと事業会社、VCとの出会いの場は、カンファレンスやイベントなど、リアルの場でした。年に数回程度の場でスタートアップが事業を紹介し、彼らに興味を持った企業がその場で名刺交換をして、情報交換を重ねながら双方のニーズを探り当てるスタイルが主流でした。

そもそも初対面で名刺交換をするだけでは、双方のバックグラウンド情報やニーズがわからず、実際のパートナーシップに至る新たな一期一会がなかなか生まれづらいという根本的な課題がありました。また、昨今の変化スピードと打ち手の数が求められる中、繁忙なキーパーソンたちが一堂に会するイベントは、年に数回程度しか開催できません。もちろん、リアルイベントだからこそ、熱量と刺激に溢れた体験ができ、旧知な人たちとの近況報告や情報交換ができる意義もありました。しかし新たな一期一会をもたらす機会と考えると、そうした場が年に数回程度ではやはり少なすぎると思います。

STORIUMでは、気になった企業のページを「訪問できる」ことで、双方の事業やサービスはもちろん、ビジョンや価値観、キーパーソンやメンバーの人柄など、ソフトでウエットな情報をいつでも把握することを可能にしました。また企業と企業の自由な交流の場であるメインフィードでは、お互いを応援したり、フォローし合えることで、「つながりの関係性」を育み、双方いずれかが必要なタイミングでメッセージを送ってコンタクトできる仕組みです。その全てがオンライン起点かつオンライン完結。きっとオフラインでのビジネスマッチングと比較すると膨大な時間ロス・ミスマッチ・機会損失が縮減できるはずです。

また、STORIUMは、企業と企業のつながりだけではなく、それぞれの企業に属する個人のパーソナリティや志向性にも焦点を当てています。人と人、企業と企業の「想いとストーリー」を通じて互いが共鳴できるようなネットワークとして、有機的なつながり、新たな共創をもたらす場にしていきたいと考えています。

昨今のキャリア論や心理学の世界では「予期せぬ偶発的な出来事への対応の積み重ねが、結果的により良いキャリアを形成する」という計画的偶発性理論が注目されています。STORIUMも偶発性やセレンディピティの向上を設計思想に取り入れながら、最適な体験を提供できるよう開発を行っています。

リーダーを育て・つなげる場としてさらなる拡大を目指す

今は新型コロナウイルス感染症対策の影響で出会いや移動に制限がかかり、リアルの場で人を集めることが非常に難しくなってきました。そのため当面の間はSTORIUMに経営資源を集中していきたいと考えています。

2021年1月にクローズドβ版として限定公開し、現在は約30社に利用いただいています。また正式版は3月下旬のリリース予定で準備を進めています。やがては官公庁や自治体、またNPO団体にも開放し、官民協働や、よりソーシャルなコレクティブインパクトを生み出せるような公益性の高いプラットフォームにしていきたいとも考えています。

1社1社がばらばらに取り組んでも投資できる金額や人的リソースには限りがあります。リーダーを育て、つながり、共創・連携する場を提供することで、企業のイノベーションを支援します。人材育成事業のIGNITION もプラットフォーム事業のSTORIUMも、基本的な志向性は変わりません。将来的には、2つの事業を軸に関連領域へサービス展開していきたい。

IGNITIONによって、次世代の社会イノベーションを担う「活き人」を増やし、STORIUMによって、「活き人」が集う産業創造プラットフォームを提供することで、この国の未来と次世代に少しでも幸福な物語(グランストーリー)を届けていくことを目指します。

株式会社グランストーリー代表取締役CEO の越智敬之さんが登壇するウェビナー「DT Webinar~VUCA時代における働き方~」を2月24日(水)に開催します。ぜひご参加ください。

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