フリーランスや個人事業主は支払い能力があっても、賃貸物件の審査が通りにくく借りにくい、という課題があります。それを解決するために生まれたのが、フリーランスのための家賃保証付きお部屋探しアプリ「smeta(スメタ)」です。サービス開発の経緯となった自身の体験やサービスの特徴を開発元であるリース株式会社代表取締役の中道康徳さんに伺いました。

サービスが生まれたきっかけは、自分自身が家を借りられなかったから

賃貸物件を契約する際には、家主に対して保証会社が家賃を保証する家賃保証という制度があります。物件を借りたい人が申し込みをすると、その人に返済能力があるかどうかを保証会社が審査し、審査に通過しないと契約ができないシステムです。しかし従来の審査では、一定の収入があるか、安定した企業に勤務しているかなどを評価します。そのためフリーランスや個人事業主といった組織に属さない人は、どんなに収入があっても審査に落ちる可能性が高いのが問題でした。

中道さんにとって、スタートアップの立ち上げは2社目になります。1社目の会社を退任後、フリーランスとして活動していたのですが、その中でフリーランスが抱える課題の多さに気づきました。オフィス賃貸の契約をしようとしても家賃債務保証会社による審査が通らない。そこで、シェアオフィスを住所にすると、金融機関による審査が通らないので、銀行口座が開設できなかったり、クレジットカードが作れない。

こうした体験から、住居や信用面を起点にした問題はとても多いと実感し、その問題を自ら解決すべく起業したのがリース株式会社です。もともと学生時代に建築を学んだ後、不動産開発、不動産メディア運営企業、アドテク製品を開発する企業などで働き、デジタルマーケティングやアドテク、システム開発といった分野に関わっていました。

その後、不動産テックの株式会社ターミナル(現スマサテ株式会社)を2015年に起業し、インターネット上にある不動産情報を自動でスクリーニングするBtoBサービス「data terminal」を開発しました。賃貸・購入可能な物件のデータベースを構築して、インターネットに公開されている広告をチェックし、誤解を与える表現を使った広告や、既に契約済みの物件を掲載するおとり広告を遮断するサービスです。

事業としては順調に成長していきましたが、もう一度全く別の新しい事業を立ち上げたいという気持ちが高まり、2018年6月で役員を退任、事業を譲渡しました。そして2018年9月、新たにCreditTech (FinTech × PropTech)のリースを創業し、家賃保証付きお部屋探しアプリ「smeta」の提供を開始しました。

家賃保証サービス+物件情報でフリーランスの引越しを支援

smetaは、賃貸住宅に入居する際に必要となる入居審査通過と同等の与信をアプリ上で取得できます。リースが保証会社として、従来とは異なる項目で審査して独自の与信を与えるサービスです。利用したい人は、アプリをダウンロードした後に自分の収入や使用しているアプリを登録すると目安家賃が算出されます。

その金額に一致した不動産情報が表示されるので、そこから物件を選ぶと確実に契約ができる仕組みです。これにより、今まで賃貸契約をしにくくかったフリーランスや個人事業主、高齢者や外国人もスムーズに契約できるようになります。

従来は賃貸したい物件が決まった後で保証会社が審査するため〇か×の二者択一でした。smetaでは目安家賃を算出後、各種証明書を登録してもらうことで事前審査を行い、利用者が借りられる家賃の上限金額となる【上限家賃】を”借りられる保証”として付与します。

利用者は【上限家賃】に応じた物件候補をアプリから見つけることが可能です。お部屋探しの前に、審査プロセスを経て与信枠を得られるため、審査に落ちることがなく、無駄がないのが特徴です。

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