THE SEED(ザシード)は「起業家に伴走する」ことをテーマに、創業初期の起業家へ投資するベンチャーキャピタルファンドです。創業者の廣澤太紀さんはシード投資家になりたいという目標を26歳で実現し、5億円規模のファンドを立ち上げました。

起業家と向き合う仕事の中で起業する覚悟を固める

シードラウンド向けベンチャーキャピタルTHESEEDCAPITAL(THE SEED)は、2018年9月より投資活動を開始しました。「若いギークなプログラマー、テクノロジーへ投資する」ことを投資方針として、ファンドサイズは5億円、10数社に投資しています。

現在27歳の廣澤さんが大学に入学したのは、リブセンスの村上太一社長が最年少上場を達成したころで、メディアにも盛んに取り上げられていました。そのころEast Venturesの松山太河さんのインタビュー記事を読んで、投資を通じて若者にチャンスを与える仕事をしたいと強く思うようになりました。

大学3年の終わりに上京して、East Venturesのインターンとなり、卒業と同時に正社員として入社し、3年半を過ごしました。その間にアソシエイトとして投資先資金調達を支援し、渋谷のコワーキングスペースHiveShibuyaの立ち上げを担当しました。独立したいという気持ちは最初からあって、その思いは年を追うごとにどんどん増していきました。そこには、起業家と向き合う仕事にもかかわらず、起業家と接するときに後ろめたさがあったからだといいます

廣澤さんと同じ時期に上京してきた関西時代からの友人が起業したことも刺激になりました。彼の意思決定の重みと自分の意思決定の重みにどれだけ差が出るんだと強く感じたのが、真剣に自分自身も独立してやらないといけないなと思ったきっかけになりました。

伴走型としてシードにこだわって投資したい

創業ラウンドにこだわる理由は、まだ評価されていないけれど素晴らしい起業家になり得る人がいて、その最初の支援者になることに意義を感じるからです。お金を集める立場になって、いろんな悩みがあったり、大変だなと思ったりすることもある中で、ものすごくいい人を見つけたなと思える瞬間に、一気に今までの苦労、これからの苦労もどうでもいいと思うほど、ワクワクします。

最初の投資先であるNew Innovationsの中尾さんは「無人カフェロボット」を開発しています。中学生の時にロボカップ世界大会で入賞し、高校時代はWeb受託事業を展開していて、好きなものを作るだけでなく、どうやって稼ぐのかも工夫していました。彼が大阪大学の1年生の時に、出会って20分くらいで投資のオファーをしました。その世代のエースとなり得る優秀な人材だと思ったからで、自分のファンドができるまでの期間待ってもらって、ファンドが着地したタイミングで出資させてもらいました。

2番目の投資先は、27歳の経営者、AGRI SMILEの中道さんで、栽培技術のデジタルコンテンツ化を促進する「AGRIs」を展開しています。実家は丹波市で祖父母が農業で、自分も手伝っていました。京都大学大学院在籍中に研究開発していた農薬が農林水産大臣賞を受賞し、実際に販売され売れ行きもいい。農業分野で収益を上げていく仕組みを作るには、アグリテック分野が非常に重要で、栽培の部分を支援するプレーヤーとして大きな会社を作っていきたいという話をされていて、そういうところに共感して投資を決めました。

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