株式会社SUKILLS(スキルズ)のCEO西山直隆さんは、テクノロジー分野における日印連携を促進するプラットフォームTech Japanを立ち上げました。日本の技術やスタートアップ情報をインドに発信し、日本のスタートアップで働きたいインド高度IT人材のデータベースを構築し、候補者と企業双方のサポートをしています。

インドに強いメンバーの経験値や知識をきちんと伝えていきたい

「Tech Japanはサポートメンバーもユニークです。メンバーそれぞれの経験値や知識を共有して、成功事例を一つずつ丁寧に作っていきます。そして成功事例を日本企業、インド側、双方に伝えていきます。」と西山さんは目を輝かせます。

シニアアドバイザーを務める元ソニー・インディア・ソフトウェア・センター社長の武鑓さんは、西山さんが2015年に初めてインドを訪問した際に「日印におけるテクノロジー連携を加速させるべきだ」と西山さんをインド事業に向かわせた張本人です。インド南部のバンガロールに7年間駐在し、大勢のインド人を採用、マネジメントし、彼らとテクノロジーを一緒に開発する難しさや機会も理解しています。

インド工科大学(IIT)ハイデラバード校コンピューター理工学科の片岡准教授は、学生たちのキャリアカウンセリングや、優秀な学生を日本企業に送り込む支援にも携わっています。IITの学生は何を考えて、何を課題と思っているかを、学生の視点でも把握しています。

高度IT人材がパフォーマンスを発揮できる環境を作りたい

日本でエンジニアやIT人材が枯渇する中で、高度な外国人人材の活用が必須となってきます。インドは世界一のIT人材輩出国ですが、IT世界最高峰であるIITの就活は「超売り手市場」で、トップクラスの学生には会うこともできません。

そこで、Tech JapanはIITの学生や卒業生を中心とした独自のデータベースを構築し、日本のテクノロジー企業が求めているスキル、経験、意欲を持つ優秀な高度IT人材を紹介します。ただし、紹介して終わりではなく、彼/彼女らがしっかりとパフォーマンスを発揮できるようにオンボーディングも含めて支援していきます。

また、空いているポジションに“優秀なエンジニアだから”という理由で紹介するだけでは十分でないと言います。企業がどんな事業計画やビジョンを描いているか、その中で組織体制はどうあるべきか、そしてその中でインド人材がどう活躍できるか、といった経営戦略としてのインド活用が大事だと言います。

さらには、IIT寄付講座を開催するタイミングで、IITハイデラバード校の教授、研究室との共同研究の機会を提供していきます。共同研究や共同開発の機会を通して、日本のテクノロジー企業でのインターンシップや、人材採用を促進していきます。

インドは多くの社会課題を抱えています。人口の多さに対して、エネルギー、水、交通、医療、教育システムなど社会インフラが十分ではありません。しかし、インドには優秀なIT人材が多く、テクノロジーでそうした社会課題を解決しようと、スタートアップが数多く立ち上がっています。

「Tech Japanは、インド高度IT人材の紹介と日印産学連携を事業の柱として、日本の技術とインドの頭脳で世界の社会問題を解決することを目指しています」と西山さんは力強く語ってくれました。

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