画像をお金に換えるアプリ「ONE(ワン)」のWED株式会社(旧社名ワンファイナンシャル株式会社)は、社名とオフィスを一新し、新しいプロダクトの開発を進めています。Principal/CEOの山内奏人さんに新しい社名に込めた思いとビジネスの今後について伺いました。

「非日常へのパスポート」になる新サービスを開発中

レシート買取で話題になった「ONE」に続いて、現在開発中の「PREMY」は、月額3980円で映画館に行き放題になるプロダクトです。ベータ版を一部ユーザーでテスト運用の段階で、リリース時期はいまのところ未定ですが、着実にいいプロダクトにできればと考えています。

映画館だけでなく、水族館、美術館、動物園、植物園、タワー、科学館、プラネタリウムなどのカルチャー系の施設を対象に、上限で1000円引きになるパスポートです。レシート買取と同じように、入場券の半券を撮影したデータを送ることでキャッシュバックされる仕組みです。

新しいサブスクリプションのかたちを「非日常へのパスポート」と呼ぶ山内さんは、「ちょっと今まで行かなかったところに行ってみることで、毎日が冒険になっていく。街がテーマパークになるような遊べるプロダクトにしていきたい」と目を輝かせます。

サブスクリプションのサービスを、使い放題や支払い手段が変わっただけと思っている人が多いが、山内さんは考え方の根本が違うと言います。SpotifyやNetflixは、今まで聴かなかった、観なかったものに手を出しやすくなりました。同様に「PREMY」は、今までやってこなかったことに出会い、人の行動や生活を変えるサービスにしていきたいと考えています。

あたりまえを超えたものを作り続けたい

ワンファイナンシャルからWEDへと社名変更したのは、「今まではゼロから1へ、どうしたらヒットを打てるかだったが、今はヒットが打てるようになって、連続してヒットを打ち続けるために、ギアを入れ替える時期にきたからです」。

新社名にはWednesdayの由来である北欧神話のオーディンのように、誰よりも貪欲に知恵を身につけていきたいという思いが込められています。また、水曜日が一番つらいという人が多いが、その日さえも楽しく変えたいと思っています。さらに、結びつけるという意味のWeddingに因んで、ストーリー、デザイン、テクノロジーをちゃんと結合していける会社でありたいという意味も込めて、1月から社名を変更しました。

社名と一緒にオフィスも変更したのは、手狭になったことが一番の理由ですが、これから採用をして事業を伸ばしていくためにもきちんとしたオフィスが必要と考えました。

オフィスの名前はEmptiness(空っぽ)、何もない空間に何かを見いだすことができる空間を作りたいというコンセプトから、内装はすべて白で統一されています。さらに、オフィスに余白をもたらすものとして茶室も設けられています。

「茶室は最小の公共空間でありながら最大の内向できる空間」と考える山内さんは、伝統的な普通の茶室を作ってしまうと、オフィスの中では違和感が生まれてしまうので、現代風に解釈した茶室にしました。L字型カウンターの内角に炉を配置し、山内さんがお茶を点てているときに、椅子に座った誰とも目が合わないようになっています。だから、この茶室は公共空間ですが、なるべく内向してほしいといいます。

次のステージでは「あたりまえを超える」をコンセプトに、普通には体験できないことを作っていきたいという山内さんは、プロダクトありきより、コンセプトありきで、その中でこれからもストーリー性をもって事業化していきます。

画像: 社内にある茶室

社内にある茶室

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