レシート情報の買い取りなどを手掛けるワンファイナンシャル株式会社は、2020年1月より社名をWED(ウェッド)株式会社に変更し、大ヒットしたアプリ「ONE(ワン)」にとどまらない新たなプロダクト作りに乗り出しています。創業者の山内奏人さんに創業からヒットまでの経緯を伺いました。

15歳で会社を立ち上げ、2年後にレシート買取アプリ「ONE」が話題に

2001年生まれの山内さんが初めて触れたパソコンはシャープのメビウスで、6歳か7歳のころでした。物を作るのが好きで、気付いたら独学でプログラミングをしていました。2012年には「中高生国際Rubyプログラミングコンテスト」の15歳以下の部で最優秀賞を受賞しています。

最年少で優勝したことでIT業界の人に知ってもらえるようになり、dely株式会社の堀江裕介社長から「プログラミングできるなら手伝って」と言われて、中学1年生で創業を手伝ったのが最初のビジネス体験です。その後、自分自身のプロダクトを大きくするためにチームを作りたいと思うようになり、2016年に5月に15歳で会社を立ち上げました。

決済系サービスをいくつか立ち上げた後、2018年6月に開始したレシート買取アプリ「ONE」が大きな話題となりました。ONEの前に5つくらいのプロダクトを模索し、3つを世に出して、どれもうまくいかなかったといいます。しかし、失敗の要因はわかっているので、コンセプトは変えないで、セグメントを少しずつチューニングして、ずっとやっていればヒットはできると思っていました。

画像とアンケートによる生データをマーケティングに活用

「ONE」は画像をお金に換えることに特化しています。こういうプロダクトがあったら面白いとか、何気ない写真を撮ってお金になればワクワクするというのが根底にあります。最初はレシートに集中することでビジネス化しやすいと考えました。「どんなレシートでも1枚10円で買取」のアプリとしてスタートした「ONE」は、リリース後16時間でダウンロード数が8.5万、買い取りレシート総数は24万枚を突破し、App Storeで第1位となりました。しかし、あまりにユーザーが増えすぎて当初想定していたビジネスモデルを変更せざるをえなくなったために、リリース翌日にはサービスを停止することになってしまい、再開まで3カ月を要しました。

現在はレシートなどの画像を撮影すると1~400円、アンケートに答えると1~100円がもらえるサービスとなり、レシートだけでなく、冷蔵庫の中、本日のおやつ、本日のコーディネート、保険証券、引っ越し見積書などの画像も買取対象となっています。

POSはその時に購入した点の情報しか得られませんが、ONEでデータは正しい属性データにひもづいた購買データを線の情報で得ることができます。画像撮影とアンケート回答によってユーザーから集めた生のデータを分析して提供することで、企業のマーケティング課題の解決をサポートしています。

ONEは人間を理解する事業で、人々がどういう生活をしているか、ある程度はレシートから読み解けます。さらに、自社のテクノロジーでレシートなどの画像データを機械的に解釈して、データの解析を進めています。「市場調査をしたい」「保険証券など非公開情報を集めたい」「機械学習の教師データを集めたい」など、さまざまなニーズに合うデータを収集できます。また、「自社のサービスや商品を実際に購入している人」や「高い光熱費を毎月支払っている人」を抽出し、対象ユーザーに向けて広告を配信できます。

一見価値のないレシートに購買情報という価値を見いだし、ビジネス化した山内さんは、次のフェーズに向けて社名変更とオフィスの移転を行ったところです。

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