ホテル・民泊事業者向けに宿泊運営SaaSを提供し、宿泊業界のデジタルトランスフォーメーションを後押ししている株式会社SQUEEZE。新しい宿泊体験を生み出す取り組みや今後の方向性について代表取締役 CEOの舘林真一さんに伺いました。

クラウド型ホテル運営で宿泊業界のデジタルシフトを支援する

SQUEEZEではSaaS提供ビジネスのほかに宿泊施設の運営も手掛けています。ターゲットにしているのは比較的小規模な宿泊施設で、今まではホテルとして運営することが難しかった100坪未満の施設や駅ビルの一角をホテルにしています。コインパーキングや空き地となっているような場所でも無人ホテルとしての活用余地は十分にあります。

自社ブランドとして運営している宿泊施設Minnは、商業ビルをホテルとして転用、運営しているものです。複数施設のうちいくつかについては、フロントは無人で共有スペースもありません。宿泊客は入り口に設置してあるタブレットを操作してチェックインします。スマートロックを採用しておりチェックインと同時に鍵番号が発行されその番号を使って入室するので鍵の受け渡しも不要です。また京王電鉄と協業し、新しい宿泊・滞在スタイルを提案する「トラベラーズ・アパートメント」という位置づけのKARIOも手掛けています。

省人化することは決してホテルの質を落とすわけではなく、総合的なホスピタリティの発揮による顧客満足度を高めるべく、他の分野にもっと人手を割くための手段です。現にMinnは開業わずか1年で大手予約サイトからのアワードを獲得するなど、体験された宿泊者の方々から高く評価されています。単純作業など、人がやらなくていいことは省いていき、人がやるべきことに時間を費やすことで満足度を上げています。

宿泊運営SaaSのsuitebookを次世代型ホテル運営のプラットフォームと位置づけ、ホテルや旅館に導入してもらうことで収益を最大化しようとしています。例えば、フロント業務を予約管理や問い合わせ対応などプロセスごとに分解し、システムにより無人化・自動化することで業務負荷を約50%削減、大幅に人件費を削減することが可能です。

さらに施設を無人化・自動化することで、損益分岐点が低く、従来型ホテルより高い収益性の小型ホテルをクラウド上で複数運営することが可能になります。宿泊業界をデジタルシフトし収益構造を変える仕組みを作ることで、「ホテル」の在り方を変えていきたいと考えています。また将来的にはsuitebookで蓄積したデータを活用した人材のクラウドソーシングプラットフォームなども視野に入れています。

今までになかった新しい宿泊体験を

直営ホテルMinnの主なターゲットは訪日客の約6割を占めるグループ・ファミリー層や日本人のグループです。現状国内では4~5名のグループが1部屋で宿泊できる施設が少なく、この規模の施設は成長可能性が高いと言われています。無人フロント、キャッシュレス、キーレスで、6人以上宿泊可能でキッチン付き。このようなアパートメント型のホテルは、運営の効率化という面だけではなく、今までとは異なる、新しい宿泊体験を提供することができるという点で評価されています。

社名のSQUEEZEは、「(価値を)詰め込む」という意味を持っています。不動産や時間など、世の中にある資産に価値を詰め込んでもっと価値がぎゅっと詰まった社会を創っていきたいという強い思いを込めて名付けました。

宿泊業界の中でも、民泊は無人チェックインやスマートロックなどの新しいテクノロジーの導入が進んでいます。一方で従来型のホテルや旅館ではその領域がそれほど進んでおらず、業務効率の余地がおおいにあります。加えて、宿泊業界は人材不足が深刻化しており、テクノロジーによる効率化の必要性が高まっていることから、当社が貢献できることは多いと考えています。

「価値の詰まった社会を創る」ということをミッションに掲げ、テクノロジーの力で、地域コミュニティーが持つ資産の潜在的な「価値」を活かし、社会に提供していくことで「無駄」のない「価値の詰まった」社会を創造していくことを目指しています。

「SQUEEZEでは、事業拡大に伴い、共に働いていただけるメンバーを募集しています」
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