スキマバイトアプリ「Timee」の大きな特徴として、ワーカー、クライアントの相互評価があります。このデータを活用することで、新たなサービスの提供が可能になると株式会社タイミー 代表取締役 小川嶺さんは語ります。

信用経済の構築を目指す

現在、導入店舗数は約5500店舗で、飲食店が6割を占めています。他にもオフィスワークやイベントスタッフ、物流などさまざまな職種の募集があります。これまでは首都圏が中心でしたが、2019年8月から大阪、京都、福岡でもサービスの提供を開始しています。

課金モデルは、クライアントからの手数料です。勤務が終了した時点でワーカーの日給の30%をいただいています。ワーカー側の負担はありません。就業後はクライアント、ワーカーともに相互評価を行っています。クライアント側の評価は、ワーカーが仕事先として検討するためのレビューになりますし、ワーカー側も自己申告どおりのスキルがあったかどうかなど、クライアントから評価がつきます。

今後はこのデータを生かして、信用経済圏を作っていきたいと考えています。勤務態度やコミュニケーション能力、自己申告したスキルを持っているかどうかなどを評価軸として報酬が変わるような仕組みです。また、評価が高く信用がある人は、働く前にお金を融資できるシステムについても検討しており、すでにビジネスモデル特許を取得しています。

日本初のサービスで世界進出を狙う

現在、従業員は約100人で、内訳はエンジニアが30人、CSが35人、営業が15人くらいです。需要は非常に伸びており、半年で売り上げが5倍になりました。Timeeのコンセプトが時代の流れに合ったのだと思います。

世界進出も狙っています。日本は世界一の少子高齢化国なので、日本できちんとしたデータを構築できれば、そのデータを分析して世界にも発信できます。今後アジア圏は日本同様、人手不足が予想され、その際に必要になるサービスだと考えています。

新規事業として今年10月3日に、旅気分で働きながら現地の人とふれあい「第二の故郷をみつける」ことができるサービスである「タイミートラベル」をリリースしました。短期型の住み込みバイトで、全国各地に多くの受け入れ先を用意しています。受け入れ先での宿泊費と交通費が無料になる仕組みになっています。

タイミートラベルは、若い人にとっては旅の概念や人生観が変わるような新しいサービスになるかもしれません。現地の人しか知らない魅力的な場所で働きながら暮らす環境を作り、関係人口の増加と移住のきっかけを提供したいと考えています。

日本においても、まだ可視化できていないスキマ時間はたくさんあります。必ずしも労働ということではなく、今後は「遊び場所・飲食店・エンタメ・ホテル・旅行・出会い」などの分野でスキマ時間をどう有効活用するかということを提案し続けていきます。

画像: 株式会社タイミー コーポレートムービー (近未来編) www.youtube.com

株式会社タイミー コーポレートムービー (近未来編)

www.youtube.com

This article is a sponsored article by
''.