地域SNS「PIAZZA」は、地域コミュニティの交流を促進する無料アプリです。人々のつながりを「コミュニティバリュー(CV)」として数値化・可視化するのが特徴です。PIAZZA株式会社 代表取締役 矢野晃平さんにお話を伺いました。

地域の「PIAZZA(人々が交流する広場)」を作りたい

都市部のマンションに住んでいると、隣に住んでいる人を知らないことも多く、リアルなコミュニティの場がありません。地域SNS開発のきっかけは、自分の子供が事故に遭ったとき、同じマンションの住人に助けてもらったことです。周囲の人の親切さと地域のつながりの大切さを認識し、地域の人々が交流できる場を作らなくてはと思いました。

PIAZZAとはイタリア語で「広場」の意味です。人生の半分を海外で過してきましたが、なかなか新しい街になじめず苦痛を感じていたときに『街並みの美学』(芦原義信著)という本に出会い、PIAZZAという空間概念があることを知りました。

地域SNS「PIAZZA」は、昔ながらのローカルな交流を、今の技術を使って促進しています。コミュニティを活性化するために、展開エリアを絞って、リアルとの接点を重視しています。ユーザーはイベントや習い事、暮らしに関する情報を入手したり、ちょっと困ったことを相談したり、不用品の譲渡をしたりと、「リアルな接点が取りやすいもの」にフォーカスすることで、ユーザー同士の活発なやりとりが行われるようにしました。「おしえて!」は回答率が95%と高く、不用品のリユースもご近所なら大型商品も梱包なしで受け取れると好評です。

コミュニティデザイナーとして地域の専業主婦や、NPOの活動家、シニアの方を各エリアに採用し、イベントの開催や初心者ユーザーに対するフォローなどを依頼しています。

コミュニティの数値化をベースに、より暮らしやすい街づくりを

「コミュニティ」の概念は曖昧で評価が難しいですが、「評価できない」のであれば、その上にビジネスも市場も構築できないことになってしまいます。PIAZZAでは、「コミュニティバリュー(CV)」という独自の指標でコミュニティを数値化します。

ユーザー間のつながりの枝の数に、コミュニケーションの熱量のデータを加味して、エリアごとに月単位で算出します。街のCVは、個人のCVを合算したものです。コミュニティは人々が作っていますので、ボトムアップの計算式を採用しました。

すでにコミュニティバリューをKPIとして議論している自治体もあります。今後も街づくりに関わるさまざまな方面に有効に利用していただきたいと思っています。街の広場をオンラインで作るというコンセプトのもと、コミュニティの価値を定量化していくことで人々が支え合える街の創造を目指していきます。

画像: 〜街のみんなで情報交換〜行政推奨の地域SNS「PIAZZA」サービス紹介 www.youtube.com

〜街のみんなで情報交換〜行政推奨の地域SNS「PIAZZA」サービス紹介

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