クラウド受発注プラットフォーム「CONNECT(コネクト)」は、発注・受注における「困りごと」を解決するサービスとして生まれました。スマホで簡単に使える操作性や、データとして蓄積できる利便性で利用を伸ばしています。株式会社ハイドアウトクラブ 代表取締役 田口雄介さんに起業の経緯を伺いました。

生の声から生まれたクラウド受発注サービス

ハイドアウトクラブは、もともとウイスキー好き、バー好きをターゲットにしたコミュニティーアプリHIDEOUT CLUBとウイスキー関連の情報メディア運営から始まったスタートアップです。創業当時は田口さん自身が営業も担当しており、飲食店や小売店の担当者と話す機会が多くありました。そこで多くの担当者が今でもFAXや電話で受発注を行っていることを知り、課題感を持ちました。

例えば、飲食店が発注する際には毎回手書きで注文内容を記載してFAX送信しています。受注する側にとっても、毎日何十件、何百件もの手書きFAXを受信し、受付処理や転記作業で時間を使っています。つまり受発注双方がアナログ業務にコストと時間を費やしている状況でした。

田口さんは前職のリクルートでホットペッパービューティーやレジアプリのAirレジ、その前の楽天で楽天市場と小規模事業者向けのITサービスを提供していました。共同創業者の川崎文洋さんも楽天でサービス開発やデータ分析に従事していたことから、スマホで簡単に操作できるシステムの提供で課題を解決できるのではないかと考え、新規事業としてスタートしたのがCONNECTです。

業務効率化、自動化のニーズにフィットしたことで利用社を獲得

CONNECTはクラウド型のBtoB受発注プラットフォームで、スマホ操作を前提にした設計のため使いやすく、また手ごろな価格で利用できるため導入ハードルが低いのが特徴です。

スマホやPCから送信された発注内容を自動変換して、受注側のFAXまたはメール宛に送信します。発注側にとっては手書きの必要がなくなり、また発注履歴を管理・共有しやすくなります。受注側にとっては転記ミスがなくなるほか、デジタルデータとして管理することで納品書や伝票にも転用できるようになります。

2018年8月にベータ版の発注システムを開始し、2019年3月には受注側のシステムも開始しました。さまざまな業種業態の企業から引き合いがあり、大きな可能性を感じました。利用社数も順調に伸び、現在は日本全国の飲食店・小売店・サービス業・食品卸・日用品卸などの受発注業務に利用され、流通している商品数は、現時点で60万点以上になり、毎月増加しています。

業種業態が多岐にわたる点で、デジタル受発注のサービスの市場規模は非常に大きいと予測しています。アナログ業務を効率化、自動化したい、FAX受発注の現状を変えたい、というニーズにフィットしたこともCONNECTが受け入れられた理由だと考えています。

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