Webサイトでもリアル店舗と同じように接客することで、ユーザーに最適な情報を提供したい。そんなニーズを持つECサイトやオンラインサービスに導入されているWeb接客ツール「Sprocket」を提供する、株式会社Sprocket 代表取締役の深田浩嗣さんに創業の経緯を伺いました。

「世界で勝つ」わくわく感を求めての起業

Sprocketは、Webサイトを訪問するユーザーに対して最適化した情報を提供することで、リアル店舗の接客と同じような体験を提供するWeb接客ツールです。ユーザーの行動履歴やプロフィールに合わせたシナリオに沿った対応をすることで、購買率や登録率を向上することを目的としています。

京都府出身の深田さんは、大学院在学中の2000年に、モバイル領域のマーケティング支援やオムニチャネル関連の受託開発を行う株式会社ゆめみを創業しました。Googleが検索エンジンを開始し、NTTドコモがモバイルでのインターネットサービスとしてiモードを提供し始めた頃で、世の中はそれほどモバイルには注目していませんでした。また海外ではスタンフォード大学を筆頭にインターネットを社会にどう活用していくかの研究が進み、スタートアップ設立の動きも活発でしたが、日本ではまだ産業と研究が連携した動きは少なく別々の動きをしていました。

シリコンバレーで、インターンシップを経験した深田さんは、モバイルに大きな成長の可能性を見いだしました。またアメリカの企業にこの領域をすっかり持っていかれるのではないかという危機感もありました。このまま就職しても今までの研究内容を生かした仕事ができるかどうかわからないなら、いっそ明確な目的をもって新しいビジネスに飛び込んだほうが、わくわくする人生が送れるのではないかと思い起業しました。

「おもてなしの文化」とテクノロジーの掛け合わせでLTV拡大

起業して10年以上が経って30代半ばになり、改めて自分のやってきたことを振り返って今後を考えたときに、「このままで本当に良いのか」という思いがありました。ゆめみで手掛けていた、企業のコミュニケーションの在り方を変えていく領域は、市場可能性が高くチャンスが大きいと感じており、現在の環境を捨ててもう一度世界に勝てる選択をするべきか1年ほど悩みました。しかし、最終的には当時の株主に応援、背中を押してもらって、新しいビジネス領域で再スタートしようと2014年に立ち上げたのがSprocketでした。

ゆめみはフルスタックorシステム開発の会社で、クライアントが欲しいものを作ります。それに対してSprocketはプロダクトを提供する会社なので、その部分が根本的に違います。また、Sprocketでは企業とユーザー間のコミュニケーションの幅をもっと広げることができるのではないか、と考えています。そこで「おもてなしの文化」をデジタルで実施したいという思いが第2の創業につながりました。

それを実現するプラットフォームとして、Sprocketがあります。他のソリューションよりも進んだWeb接客と運用サポートを実施して、コンバージョン率の改善や離脱率の低下、売り上げの貢献といったKPIの改善をしてきています。「おもてなし」×「テクノロジー」によって、サービス提供者側とユーザー側の長期にわたる関係構築を支援しています。このことはつまりLTVが大きくなっていくことを意味しているのです。

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