動画コンテンツが当たり前になる中、多くの企業が抱える制作・コスト面での課題を解決するために株式会社オープンエイトでは、AIが自動で動画を制作するツールの提供を開始しました。2018年から開始しているSaaS事業であるビデオブレインの開発経緯や今後の事業展開について代表取締役社長兼CEO髙松雄康氏に話を伺いました。

専門知識不要の新しい動画編集ツールをAIで実現

2020年には5G(5世代移動通信システム)が商用化され、4Gよりも圧倒的な高速・大容量の通信が実現すると言われています。今までは通信面で制約があった動画による表現も一般的になり、メールマガジンやニュースメディアでも動画コンテンツが当たり前に添付されるようになっていきます。

広告分野でも動画シフトが起きています。広告の効果は静止画よりも動画のほうが1.5倍高いと言われており、特にEC関連で動画広告を採用する企業が増えています。2021年には動画市場は現在の3倍に成長すると予測されています。

需要が高まる一方で、動画制作には静止画やテキストと比較してコストや時間がかかるという課題もあります。動画制作には専用ソフトを扱うための専門知識が必要ですが、現状ではスキルのある人材が全国的に不足しています。潤沢な予算や人材を持つ大企業であれば問題はないのですが、地方の企業や中小企業では、人材の確保は難しい問題です。

AIによる自動動画制作ツール「VIDEO BRAIN(ビデオブレイン)」

そこでオープンエイトでは、2018年9月に、AIによる自動動画制作ツール「VIDEO BRAIN(ビデオブレイン)」の提供を開始しました。これはもともと自社で開発・運用していた動画コンテンツ自動生成する「LeTRONC AI」を一般企業向けにしたものです。

マイクロソフトのPowerPointと同様の操作性で、誰でも簡単に専門知識がなくても動画を作ることができるのが特徴です。写真やテキストなどの素材を入稿すると、AIエンジンが入稿データを分析し、ストーリー性のある動画を自動で編集、生成します。時間やファイルサイズなどは手動で微調整できます。

動画編集スキルのある人材を1人雇用するよりも安く、本数の制限なく使えるのが魅力です。実際私たちの会社では新卒の社員が1日25本くらいのPR(ニュース)を動画化しています。ツールの提供を開始して1年弱ですが、大手生活用品メーカーから地方の銀行、専門学校までさまざまな企業で採用されており、引き合いは非常に多いです。

これだけでなく、もっと動画制作のハードルを下げられるよう、順次ツールの機能を拡充しています。1つの動画から異なるデバイス向けに画角や色み、フォントが異なる動画を複数生成する機能やインタビュー動画のテロップ化機能のほか、ストックフォトサービスと提携した数千万点の素材提供サービスなども提供していく予定です。さらに今後はAIを使って、動画活用プラットフォームとしてビジネス領域を広げていきたいとのことです。

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