訪日外国人向けのショッピングサポートアプリ「Payke(ペイク)」を開発する株式会社Paykeでは、利用者である外国人に知ってもらうため海外向けのプロモーションに力を入れています。代表取締役CEO古田奎輔氏にアプリのプロモーション施策について聞きました。

買い物前の最後のPRチャンスを提供

Paykeの利用が多いのはドラッグストアで、人が多い観光都市がメインになっています。
特にスキャン数が多く人気があるのは日用品、医薬品、食品や菓子、粉ミルクなどのベビー用品などです。数年前は高額商品を爆買いする中国人観光客がニュースで取り上げられて注目されましたが、最近では爆買いもひと段落し、超富裕層に代わり比較的中流層の観光客が増加傾向にあります。彼らは日本で売っている高品質の日用品をお土産に買って帰ります。

彼らにより多くの商品を買ってもらうためには、Paykeで表示するコンテンツを相手の購買意欲を高める内容にすることが重要です。面白いのは、メーカー側が必要だと思って登録する情報と、利用者側が欲しいと思う情報が違う場合がしばしばあることです。メーカーの担当者は、まず商品の正しい情報を伝えようとして、成分や容量などのスペックを登録しがちですが、買ってもらうためには、化粧品であれば得られる効果や差別化ポイント、使い方のコツを情報として伝えたほうが効果的です。

メーカーの担当者に対しては、「Paykeは外国人旅行者の購買に一番近いPRチャンスの場として最後の一押しができる」という説明をしています。店舗の商品棚の前で購入しようかどうか迷っている外国人旅行者に対して、商品の魅力や使い方をプロモーションできるのは、他にはない価値だと考えています。

SNSなどで事前にアプリをPR

Paykeのアプリは95パーセントが訪日前にダウンロードされています。つまり旅行前にいかにアプリのことを知ってもらうかが重要になります。そのため国内よりも海外でのプロモーションに力を入れています。

SNSで人気があるユーザーに紹介してもらうインフルエンサーマーケティングのほか、海外のエンタメ系メディアとコラボレーションした施策などを実施しています。海外で日本のエンタメ系コンテンツを好む層はPaykeのメインターゲットと重なるため相性が良いからです。日本人アーティストとコラボレーションしてライブを実施し、プレゼントの抽選をアプリで実施する施策などでダウンロードを促しています。

中国では微博(ウェイボー)、微信(ウィーチャット)といった主要なSNSでリリースなどの情報発信を行っています。2018年12月には中国版Paykeをリリースしました。中国語名は「配刻」といい、中国国内の大手アプリストアで配信しています。

2019年には、台湾にも4店舗を持つサッポロドラッグストアーと講談社とPaykeの3社共同でプロジェクトを立ち上げました。日系企業の台湾進出におけるマーケティングプラットフォーム構築が目的です。
プロジェクトの第1弾として、女性ファッション誌『ViVi』のリアルファッションイベント「ViVi Night in Taipei」を台湾で11月16日に開催します。日本版と台湾版の『ViVi』に登場するモデルによるファッションショーやコスメショー、ライブなどを予定しています。

『ViVi』のメイン読者層は20代~30代女性であり、Paykeのメインターゲットと重なります。共同でイベントを開催することで、アプリの認知度拡大やダウンロード数の増加を狙っています。

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