マーケティングオートメーション(MA)で、高評価が固まりつつあるのが、SATORI株式会社の「SATORI」です。4年前に6人でスタートした同社は、最近では月3〜4人のペースで採用を重ねるなど、「極めて順調」と代表取締役の植山浩介氏は語ります。

東京大学在学中に、アルバイトでネットエイジ(現ユナイテッド)のエンジニアになり、Yahoo!自動車のWeb管理システムの開発に参加した植山氏は「プロダクトアウトで、新しいマーケティング製品を作り出したかった」と2015年にSATORI株式会社を設立します。

当時はDMP(Data Management Platform)といわれる様々なデータを一元管理する製品(プラットフォーム)が乱立していました。サービスをMAにフォーカスしたのはその翌年です。「特徴が良く伝わり、皆に浸透してほしい」と考えたからです。

同社の対象となるクライアントは、オンラインで完結する業界ではありません。最終的に人が動く「対面セールス」の業界です。なぜならこういった業界こそが今、「試練」に直面しているからです。

世の中の多くの営業活動は、もともと対面を前提としていました。しかし、デジタル化の進展により、顧客が購買という最終局面まで営業パーソンに会いたがらない、非対面の営業スタイル時代を迎えています。会った時点で、WebやSNSで情報収集してきた顧客の方がむしろ詳しい時代になっているのです。だからこそ、会わない段階のコミュニケーションが上手くできるプラットフォームが求められています。

潜在層には雑談的コンテンツ、顕在層には他社との比較資料を最適なタイミングで見せるなど「セールスパーソンのトークになぞらえた」コンテンツやサイト制作を心がけています。SATORIは36カ月で400社と契約を果たしました。その結果、通信大手から、社員数3人の会社まで幅広い業種にクライアントが存在します。

順調に歩んできた要因は、「全て先輩の真似をしたことに尽きます」と植山氏は語ります。例えば、「展示会の出展」「メール配信」「広告出稿」などです。大型展示会には年5~6回は出展します。セミナーも毎週3~4回開催します。それもスタッフによる登壇や、提携先とのコラボなど、仕掛けに工夫をこらしています。メールではセミナー集客やキラーコンテンツへの誘導、ブログでは最初は母集団確保を意識した記事を、次にはクライアントの役に立つ記事を配信するなど、ここでもコンテンツマーケティングの工夫を忘れません。

「担当者がひとりでも使えるサービスを」という創業時の思いは継続しています。

自らオンライン・オフラインでのマーケティングを実践している同社のリードは、間もなく14万件に達します。

画像: 「対面セールス」の限界を超える

This article is a sponsored article by
''.