「熱量が高く、何かが起こりそうな予感を感じた」とDigital Transformation Meetupについて語るのは、ジェネシア・ベンチャーズ代表取締役社長、田島 聡一氏だ。スタートアップとベンチャー・キャピタルはもちろん、大手企業や行政からもイノベーションや自社の変革に積極的な熱心なキーマンが参加していた、と印象を語る。
 田島氏は三井住友銀行に約8年、サイバーエージェントに約12年在籍したのち、2016年8月にジェネシア・ベンチャーズを設立した。メガバンクとインターネット企業での経験をいかし、金融×IT、製造業×ITなど、デジタル・トランスフォーメーションを起こそうとしているシードステージやアーリーステージのスタートアップに積極的に出資し、起業家に伴走する。
 
数々のミートアップイベントに参加している田島氏は、今回のイベントを「これまでにない形だ」と評価する。通常、企画側は2〜3時間のイベントに、より多くの人を集めようとするが、参加者としては、Win-winの相手を探すには人数が多すぎるし、よさそうな相手と知り合えたとしても、相手をより理解するための時間が足りない。名刺交換だけで終わり、次に会いたいと思う気持ちまで至らない。
 
今回のDigital Transformation Meetupは少人数かつ長時間だからこそ、多くのマッチングが生まれた効率的な企画となった。約30名が伊豆に集まり、午前11時開始のセミナーに参加し、ランチ、夕食、そして宿泊を共にした。田島氏は、夕食時などに具体的なビジネスの話が進むのを何件も目の当たりにした。長い時間一緒にいることで、事業会社・スタートアップ双方が、課題やサービスについて理解を深めることができたからだろう、と振り返る。
 
勢いのあるスタートアップには、むしろ企業やベンチャー・キャピタルのほうから出資したいという話がくる。とはいえ、今回のイベントに参加したような行政の担当者や大企業の役員、管理職クラスと接点を持つ機会は貴重である。また、田島氏自身も、参加企業や国の政策におけるデジタル・トランスフォーメーションの捉え方を改めて理解することができ、ビジネスの方向性を考えるうえで参考になったという。
 
「今後も参加者の数より質を大切にしてほしい」と田島氏。有望なスタートアップや本気でスタートアップと組もうと思う事業会社が集まる状態を維持しながらのコミュニティの拡大や、議論が深まりやすくマッチングが起こりやすい、例えば事業領域を絞った企画への挑戦に期待を寄せる。

画像: 【少人数・長時間、だからこそ効率が良い】
第1回Digital Transformation Meetup (開催 2/27、企画・主催キャナルベンチャーズ)インタビュー vol. 3 ジェネシア・ベンチャーズ 田島 聡一氏

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