日ごろ接点のないスタートアップや、実際に投資をしているベンチャー・キャピタル(VC)と会えた貴重な機会だった、とDigital Transformation Meetupを振り返るのはコープ東北サンネットのシステム責任者である河野氏だ。
河野氏は大学卒業後、大学生協に入協し、みやぎ生協を経て、コープ東北サンネットでシステム開発や商品開発に携わってきた。現在はシステム、物流、エネルギー、事業企画という4部門もの責任者を務めている。
2/27は、スタートアップやVCとの顔合わせの場というつもりで参加したという河野氏。結果的には、単に会っただけでなく、ピッチをしたビズテックと具体的なシステム検証も進めている。
河野氏は、今回のDigital Transformation Meetupではパネルディスカッションにも登壇し、コープの視察ツアーで1月に体感したAmazonGOでの衝撃について語った。
上海のキャッシュレス化も、今年1月単独で現地へ見に行ったという。「見る・体験する」を大事にする河野氏。現金やプラスチックカードがなくなっている状況を目の当たりにし、コープの未来の課題解決にむけて動き出す。キャナルベンチャーズの保科が紹介したOrigami(オリガミ)との連携をスタートさせ、Alipay対応や、手数料を抑えた決済の仕組みづくりを進めている。
コープのシステム部長を連れて「シリコンバレー視察ツアー」を毎年企画するのも、開発最先端の現場を見せるためだ。Digital Transformation Meetupも、中にこもりがちなシステム担当者など、いろいろな人に見てほしいと語る。「社会課題をこう解決したい」と熱く語るスタートアップの話を聞くことで刺激を受け、さらには広い発想を持つことにつながるからである。
「スタートアップと事業会社の連携した事例が知りたい」など次のキャナルベンチャーズが仕掛けるMeetupイベントに期待を寄せる。