訪日外国人向けチャットコンシェルジュアプリ「tabiko」は、チャットによるアシストで、旅行者を支援するシステムです。このアプリは最近、「完全チップ制」となり、新たな展開を迎えました。アプリを運営するFAST JAPAN代表取締役社長の片野由勇岐さんに、開発の経緯から現在の利用状況、将来の世界展開などについて話を聞きました。

レビュー「4.9」驚異のアプリ

「tabiko」のサービスは、訪日外国人の旅行を支援します。ツアー旅行を好まない旅行者が増えていますが、個人旅行で困りごとがあった時には、頼れる旅行会社もガイドもいません。そんな時に「tabiko」のコンシェルジュにチャットで聞けば的確なアドバイスやサポートが得られます。

一般的な要望は、宿泊や飲食店、交通の案内・予約などですが、中にはこんな特別なリクエストも…。日本に来た台湾人のカップルの男性から「彼女にプロポーズしたいので、バラの花を100本用意してほしい」と依頼を受けました。その時、担当したコンシェルジュは「108本にしてみては?」と提案しました。バラの花束は本数によって花言葉が変わり、108本は「永遠に」という意味になると伝えたのです。その結果、ユーザーのチェックインと同時に先回りしてホテルの部屋に108本のバラを届け、プロポーズは見事に成功しました。

このほかにも「財布やパスポートを落とした」「病気になった」など、緊急事態に対する相談にも対応しています。

こういった実績を積み上げ、「tabiko」のアップルストアでの評価は5.0点満点中の「4.9点」です。3000件以上のレビューがある中でこの高評価を得ているのです。また、広告を含めたPR活動は一切しておらず、すべてユーザーの口コミで利用者が広がっていることも驚異的といえます。

画像: レビュー「4.9」驚異のアプリ

システム変更でさらに飛躍

「tabiko」は最近、システムを大きく変更しました。新システムはユーザーが感謝の気持ちを金額で表す「チップ制」。小さな用事では1ドル、3ドル、5ドル、少し込み入った案件の場合は10ドル、20ドル、30ドルと設定されており、アプリからクリック一つで支払えます。

画像: システム変更でさらに飛躍

一方で基本料金は無料です。タダ乗りが増えそうなものですが、実際には、ほとんどのユーザーから感謝のチップを得ています。「tabikoのアドバイスが感謝に結びつき、そこにチップが発生する、実にシンプルな仕組み」と片野さん。「旅先でしてもらった親切は大変に嬉しく、感謝をカタチにしたい気持ちを皆が持っている」と分析します。

現在コンシェルジュは、FAST JAPAN在籍のスタッフが務めていますが、将来は登録制に移行する予定です。さらには訪日外国人だけではなく、世界各国に対応した「tabiko」アプリを開発し、旅行版ウーバーのような世界的システムを目指します。

登録コンシェルジュに関しては「民泊のホストはコンシェルジュに近いノウハウを持っている」と見ており、兼業でのコンシェルジュ参加や民泊サイトへの提携を呼び掛けます。また、蓄積したデータとAIでのサポートシステムも今後開発していく予定です。

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