ジョイズ株式会社のAI英会話アプリ「TerraTalk(テラトーク)」は、従来の英会話教材とは異なり、音声による出題から会話の認識、正誤判定までを可能にしています。開発に至る思いをジョイズ代表取締役社長の柿原祥之に聞きました。

柿原さんは「日本で英語を学びましたが、イギリスでは全く通用しなかった」と振り返ります。16歳で日本の高校を辞め、イギリスに留学した柿原さん。最初は日常会話もままなりませんでした。日本人の場合、ペーパーテストでは良い点数を取れても、英語での会話がまったくできないケースが多く「このギャップは一体何なのだろう」という疑問が生まれます。

イギリスの大学を卒業した柿原さんは、日本のエレクトロニクスメーカーに就職。そこで技術の標準化にかかわるプロジェクトに参加しました。世界各国のメーカーから代表が集まり、それぞれの技術とユーザーの利便性を考えながら、標準の規格を決めていきます。「ドイツ人やフランス人、韓国や中国の代表はうまくリードし、自社の技術が使われるよう規格を引っ張るのに、日本人はこの交渉に難航した」という現場に柿原さんは直面します。

要因のひとつが英語力、とくにスピーキングの力不足からきているのではないかと考えました。その背景に「学習時間の差」をあげます。「日本ではリーディングの時間が圧倒的に多く、ヒアリングはほんの少し、スピーキングに至っては、ほぼ学んでいないので、通じるわけがない」のです。

これを解決するためには学校教育でスピーキングの時間を増やしたり、ネイティブスピーカーを教育現場に投入したりすることが必要になります。しかし、学生全員が満足に会話学習をするためにこのような環境を整えるには、多くの人員と莫大なコストが必要で、現実的ではありません。それを「ソフトウェアで補完しよう」「ティーチングスタッフとしてAI技術を使おう」というのが「テラトーク」なのです。

柿原さんは「語学は基本的にスポーツに近く、いい先生について、たくさん練習するといいスピーカーが生まれる。さらに、いいスピーカーがいい先生となり、進歩していく。良い人材が育つまでには数世代かかるのが当たり前」と断言します。野球のバッティングマシンのように、英語では「テラトーク」が練習を補完し、大幅に育成時間を短縮し、コストも下げるというのです。

ジョイズでは今後、日本より英語学習熱の高い、中国や東南アジアなどにもこのシステムを広めていく構えで、柿原さんは「テラトークを使って、世界中の英語教育を改革したい」と、その熱い思いを教えてくれました。

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