訪日外国人観光客の中でも、アジアから来る外国人と、欧米から来る外国人とでは興味が異なると語るのは、訪日外国人旅行者向けのプラットフォームを提供するWAmazing株式会社代表取締役社長 加藤史子さん。WAmazingでは現在国内20カ所の空港に無料SIMを提供する機械を置いています。
例えば日本のスキー場は、アジア太平洋においては最大級です。このためアジアからの観光客が数多く訪れます。一方、欧米の観光客はあまり関心を示しません。カナダのウィスラー・ブラッコム、スイスのツェルマットをはじめ、本格的なスキー場がいくつも存在するからです。 

一方、欧米の人はオリエンタリズムに興味があります。寺社仏閣や座禅など、文化的な体験を求めて来日します。アジアの人は、仏教は自分たちのほうから渡来したという意識があるので、あまり興味を示しません。ただ、近代化が進む中国の一部の都市の人は、タイムカプセルのような古都の様子に惹かれて日本に来るといいます。

現在、日本には97の空港があります。これまでは地元の人の交通拠点であり、使う人も限られていたため、税金の無駄使いとみられていました。しかし、リピーターの訪日外国人は、地方を訪れる人が増える。そうなると、日本の地方空港がそのハブとなる可能性があるのです。

その背景のひとつに、空港の民営化が進んでいる点が挙げられます。仙台空港は東急電鉄を代表企業とするグループが、関西国際空港や大阪国際空港はオリックスを中心とするグループが民営化を進めています。

画像: 空港が鍵になる、これからの地域活性化

また、宮古島に橋でつながっている下地島という島があります。この島にある空港に来年3月、三菱地所等が建設を進めている新ターミナルが開業します。もともとパイロット訓練のための飛行場として開設されたため、3000m級の滑走路があります。インバウンド旅行者をねらった素晴らしいリゾートができるだろうと加藤さんは期待しています。

日本の町の発展を振り返ると、菱垣廻船などが停泊していた港は栄えていました。いまは鉄道を中心に町が大きくなっています。つぎの100年は空港を中心に栄えるのではないかと加藤さんは予想します。交流人口を増やし、外国人と日本人が共生する。駅の代わりを空港が担う日も遠くないかもしれません。

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