ViVaTechに参加して一番印象に残ったのは、スタートアップと既存大企業との一体感です。単に業界ごとにスタートアップが出展しているのではなく、フランスの各業界を代表する大企業がブースを仕切り、そこに関係する数十のスタートアップが日変わりで出展をします。ブースを変えて毎日参加するスタートアップもありました。
 
業界や大企業の抱える課題、ニーズ、将来に対し、スタートアップがソリューションを提案します。スタートアップは、出展するブースの大企業と資本関係があるとは限りません。販売、技術、人材など、連携の形は様々です。その企業主催のピッチ大会で選出されたり、アクセラレーションプログラムに参加したというように、その接点も様々です。大企業とスタートアップのエコシステムが上手く出来ており、ViVaTechではそれが実感できます。 
大企業側も投資部門やデジタル部門だけでなく、新規事業、開発、営業等それぞれの部門がスタートアップを理解し、コミットメントしてViVaTechに参加しています。企業の各部門でスタートアップへの理解がある上で、デジタルトランスフォーメーションが進められています。CVCや企業側の投資部門、イベントやアクセラレーションプログラム等の在り方も参考になります。
  
日本を振り返ると、大企業はオープンイノベーション関連やデジタル部門など、まだまだ特定の部門や個人がスタートアップとの窓口となる事が多い状況です。
  
面白いスタートアップと会うだけで無く、日本の大企業もデジタルトランスフォーメーションを進めるにおいて学ぶべき要素がViVaTechにはあります。参加して実感するものかもしれませんが、記事等も意識して見てもらうと新たな気づきが得られるかもしれません。

(キャナルベンチャーズ 浜田)

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